犬が吠えるのはなぜ?どうしたらいい?
あじな動物病院行動科が解説する、愛犬の「吠え」に対する原因究明と具体的な対策ガイドです。
飼い主様からの相談で最も多い「吠え」の問題に対し、叱るのではなく行動学的知見に基づいたアプローチを提案します。
解決の第一歩として、「いつ・何に・どんな状況で」吠えたかを記録し、その行動を引き起こす原因(トリガー)を特定する分析手法を解説。その上で、インターホンの音量調整や窓への目隠しなど、ご家庭ですぐに実践できる「環境調整」による対処法を紹介しています。
科学的根拠に基づき、愛犬と飼い主様双方のQOL向上を目指すための実践的なノウハウです。

家の中で愛犬が大きな声で吠えて、困ってはいませんか?
愛犬が一日中大きな声で吠えて困っているというのは、飼い主さんからいただくご相談の中で一番多い内容です。
なぜ吠えるのか?
どうやったら、吠えなくなるのか?
その方法をご紹介します。
吠える原因を探しましょう
あじな動物病院行動科では、吠えのご相談をいただいたときは、まず、吠えの記録をつけていただくようお願いしています。
吠えの記録のつけ方
ノートに縦線を引いて、項目を作ります。
項目は左から、
- いつ
- 何に
- どんな状況で
- どんなようすで吠えているのか
の順番で記録をつけます。

何に向かって吠えているかを見つけましょう
まずは、一週間記録をつけてみて、その記録を振り返ってみましょう。
例えば、インターホン、電話の音、テレビの音、窓から見える通行人やお散歩している犬、荷物を置きに来た宅配業者 など
あなたの愛犬は、何に向かって吠えていますか?
吠えを治すためにお家ですぐできる対処法
犬が吠えるのには、理由があります。
何に向かって吠えているのかがわかったら、すぐにできる対処法を試してみましょう
1.インターホンなど、音に対して吠える場合
消音にするか、音量をできるだけ小さくしてみましょう。メロディを変えられる場合は、変えてみましょう。
2.窓から見える通行人など、見えるものに対して吠える場合
窓にスモークシートを貼る、布をかける、窓の前に家具を置くなどして、見えにくくするか、見えなくしてみましょう。
よくならないときは、プロに相談しましょう
対処法を試してみてもよくならないと感じたら、最寄りの教室を探して、プロに相談しましょう。
あなたとあなたの愛犬との暮らしが
今よりももっと豊かで愛おしいものになりますように

参考文献・出典
・Dinwoodie IR., Zottola V., Dodman NH. (2021) An investigation into the effectiveness of various professionals and behavior modification
programs. with or without medication, for the treatment of canine aggression. J. vel. Behav. 43:46-53
・Veti No.40 犬の問題行動②犬の攻撃行動
・犬のしつけきちんとブック「吠えグセ解消」編 矢崎潤
・「困った行動」がなくなる犬のこころの処方箋 村田香織
この記事のタグ:
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この記事の監修:
中西 薫(なかにし かおり)あじな動物病院 行動科代表
【専門領域:行動科学の統合的アプローチ】
応用行動分析学(ABA)、動物行動学、脳科学、遺伝学、エピジェネティクス、栄養学、獣医学、医学など、多角的な科学的知見をベースに、犬の行動問題を紐解く専門家。
「攻撃行動の治療家」として、科学的根拠に基づき、行動変容および、診療科との連携のもと行動治療を行う。
動物と飼い主、双方のQOL(生活の質)を最大化することを使命としている。
行動の背景となる学習の構造については、
犬の行動が変わる仕組み:行動の結果と学習の構造 にまとめています。



