
行動の道を選び、いま現場に立っている背景
獣医学部で学び始めた当初、獣医学部では、動物の生き方や、人と動物が共に生きるための術などを学べるのだと考えていました。
しかし実際のカリキュラムは動物実験を前提としたもので、多くの実習で、効率や成果を優先した実験を行うことが求められました。
動物実験では、犬を含む動物が、一頭一頭の生きる権利や個性無きものとして扱われ、
その現実に、心身の限界に達して、獣医学部を離れました。
獣医学部を離れた後、二頭の犬と暮らす中で、動物、犬という存在と、あらためて向き合う時間を持つことが叶いましたが、それは想像を遥かに超えた、かけがえのない時間でした。
愛犬たちの行動に疑問を持ったことがきっかけで、犬の行動の「本当」の理由を解き明かす、行動学に出会いました。
行動学を夢中で学ぶ中で、
「動物を理解するとはどういうことか」
「行動の観点から動物を理解するとはどういうことか」
という問いに、繰り返し立ち戻りました。
そして、この問いこそが、「本当」に学びたかったことなのだと、気づいたのでした。
現在は、あじな動物病院行動科で、日々行動の現場に立っています。
レッスンで、行動を通して、犬をありのまま理解することを、飼い主さんと共有する毎日です。
