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トレーニング中に吠える!その理由と向き合い方

トレーニング中に犬が吠えてしまう理由を、一頭一頭の個性の違いから紐解き、どのように向き合えばよいかを紹介します。同時に、単に吠えを止めさせるのではなく、その背景にある興奮の理由や生活習慣を見直し、環境を整えることで、犬が穏やかに過ごせるよう導くための視点を提案します。
また、トレーニングの時間を「我慢」を強いる場ではなく、犬にとって分かりやすく楽しい学びの時間に変えていくための考え方や、犬が迷わず成功出来るための工夫、飼い主さんとの円滑なやり取りを築くための具体的な知見などについても紹介します。

11月のおいぬトークルームでいただいたご質問をきっかけに、犬の学習の基盤について考えた記録です。掲載しているご案内内容は、2025年11月時点のものです。

「行動形成トレーニング中の吠え」について

今回のトークルームでは、下記のご質問にお答えしながら、
ご参加のみなさんと「犬をとことん知る」をテーマに、
行動形成トレーニング中の「吠え」とその理由について考えました。

◆ ご質問

「トレーニングの準備を始めると、
うちの子がずーっと吠え続けてしまいます。
おやつを食べては吠えて、むせてしまうほど。
このまま続けていいのでしょうか?」

① 吠えの理由を考える

犬種や年齢が同じでも、行動形成トレーニング中の吠えの理由は
一頭一頭ちがいます。

たとえば、ご褒美のトリーツが美味しすぎて興奮して吠える場合は、
もう少し馴染みのあるトリーツに変えたり、
空腹でない時間帯にトレーニングするなど、
少しの工夫で落ち着くことがあります。

吠える理由が分かったら、吠えずに済むように
トレーニング前の準備や環境を整える――
これを「環境整備」と呼びます。

また、飼い主さんとの関わり・活動・遊び・食事などに
偏りがある場合や、行動欲求が満たされていない場合は、
生活を整えることが吠えの改善に欠かせません。

この「生活を整える」ことについては、
11月29日(土)開催予定のあじなプレプロクラス(APPC)第17回
集中的に取り上げる予定です。
テーマは「困った行動を直すために必要な、犬の生活を整える方法」。
犬の学習の基盤となる大切な部分をお話しします。

② 犬に分かるトレーニングになっているか

次に、その行動形成トレーニングが犬にとって
「分かりやすく、だから楽しい」学びになっているかを見直しました。

行動形成トレーニングの学習内容は、

  1. どの合図で
  2. どの行動をすると
  3. どんな結果を得られるか
    という3つの関係、すなわち「随伴性」にあります。

犬という異なる種が理解でき、成功できるよう導く――
これこそが行動形成トレーニングの真髄です。

それは「我慢」や「忍耐」を教えるものではなく、
犬が理解できるように教え、できるように導く知恵と技術です。

この知恵と技術を体感したい方は、
11月21日(金)・22日(土)開催の
『あじなで行動形成のお時間です・オンライングループレッスン』に
ぜひご参加ください。
今回のテーマは、季節にぴったりの「クリスマス」です🎄

③ それでも吠えてしまうとき

生活を整え、行動形成を工夫しても吠えが続く場合は、
一度、個別レッスンでご相談ください。

私たちが一人ひとり違うように、
犬も一頭一頭違います。
その犬と飼い主さんに必要な解決方法を、
あなたのペアのためにご提案します。

どうか一人で悩まず、まずはお話を聞かせてください。
中西サンタが、あなたとわんこのためのプランをお作りします🎅

🌸 さいごに

「犬をとことん知る」11月は、まだ続きます。
これからもさまざまな機会を通して、
犬を愛する皆さんとお会いできることを、
心から楽しみにしています。

あじな動物病院 行動科 代表
中西 薫

行動の背景となる学習の構造については、
公式解説として、以下のページにまとめています。
犬の行動が変わる仕組み:行動の結果と学習の構造

中西 薫
あじな動物病院行動科代表
広島県出身
1999年 北海道大学獣医学部入学
2005年 同大学自主退学
「攻撃行動の治療家」を目指し国内外(イギリス、ベルギー、トルコ、デンマーク、アメリカ、オランダ)で修行
2014年 あじな動物病院行動科開設
    (広島県廿日市市)