あじな動物病院 行動科

セミナーはなんのため?

行動科では毎年、動物行動学やトレーニングについてのセミナーを開催しています。
「セミナーを受講したらどんな良いことがありますか?どんなことが分かるようになりますか?」というご質問を皆さんからよく頂きますので、こちらでお答えしたいと思います。

セミナーの内容については、行動科代表の中西薫が「ぜひこれを皆さんに聞いてほしい」と思うものを選んでいますが、それ以上に大切なのは、「どういう内容だったら、皆さんのお悩みを解決できるのか、皆さんのお役に立つのか」ということです。
行動科のセミナーは、皆さんのお悩みを解決するためにあります。
そして皆さんの「お悩みの大本(おおもと)を断つ」ためにあります。

皆さんを悩ませる「お悩みの大本(おおもと)」とは一体何でしょうか。
一つは、「飼い主は犬より上に立たなければいけない」という誤解。そしてもう一つは、「ダメなことをダメと分からせなければいけない」という誤解です。

この二つの大本(おおもと)を断たない限り、皆さんのお悩みは解決しません。そして、その大本(おおもと)を断つために欠かせないのが、動物行動学などの科学的な知識です。
「知識と言われても、一体何を知ればいいのか分からないし、難しそう。」
そんな方のために、楽しく、分かりやすく、必要なものを厳選して皆さんにお届けするのがセミナーです。

日本という狭い国で犬を飼うのは、なかなかに大変です。
日本という国で犬を迎え、犬を飼って、飼いにくさや育てにくさで悩むのは、ある意味当然のことで、飼い主さんのせいではないのです。
島国、繁殖、伴侶動物との歴史、動物福祉、公衆衛生の概念等々、日本には犬を飼いにくくする諸条件が揃っています。
セミナーでは、この育てにくさの理由についてもお話しをしています。

日本で犬が育てにくい理由が分かれば、ご自分のことを「ダメな飼い主だ」と責める
必要がなくなります。
そして、愛犬とお互いに楽しく幸せに生きていくためには、犬に何を教えないといけないのかが見えてきます。それこそが、教育です。
「ご自身を責めずに、楽しく知識を増やしながら、犬にしてあげる教育について学んでいこう」
これこそが、あじな動物病院行動科がセミナーを開催する理由であり、行動科代表の中西薫が、飼い主の皆さんに送るメッセージ、そしてエールであります。

あじな動物病院行動科と一緒に、犬育てを楽しみましょう!