
体の不調による困った行動の解決
唸る、咬む
痛みや痒み、違和感、不調といった、さまざまな体の問題を抱えながら、それを隠して犬たちは生きています。
飼い主さんに、
「あの、お母さん、なんだか夕べから腰が痛いんです。」
と言葉で伝えることはできません。
それだけでなく、犬は野生動物にルーツを持つ動物ゆえに、痛みや違和感などの体の問題、つまり弱点を隠す傾向があります。
体の不調が引き起こす困った行動には、実にさまざまなものがあります。
その代表的な行動のひとつが、痛みのある場所を知らずに触ろうとしたことで、愛犬が唸ったり咬んだりする威嚇攻撃行動です。
抱っこやお手入れ、一緒に寝ている時の寝返りなどで起こることがあり、
獣医療では、疼痛性威嚇攻撃行動 Pain-induced aggression と呼ばれます。
痛みが理由の困った行動を解決するためには、
たち人間がその痛みに気づき、
痛みがなくなるように治療してあげることが必要です。
このようなとき、
行動科が困った行動の「本当」の理由を突き止め、
診療科が連携して治療を行うことで、
困った行動を迅速に解決することが可能になります。
恐怖や不安
痛みや痒みなど、体の不調が引き起こす困った行動は、もちろん威嚇攻撃行動だけではありません。
痛みや痒みなどがさらなるストレスとなることで、
健康な時よりもイライラソワソワしやすくなり、
恐怖や不安を感じる機会が増えたり、その度合いがひどくなったりします。
その結果、
出来ていたお留守番ができなくなったり、
平気だった雷を怖がるようになったりと、
恐怖や不安による行動の変化や悪化が起こることがあります。
このような行動の場合も、
行動科が困った行動の「本当」の理由を突き止め、
診療科が連携して治療を行うことで、
困った行動を迅速に解決することが可能になります。
最後に
体の不調が引き起こす困った行動の代表的な例として、威嚇攻撃行動と、恐怖や不安による行動をご紹介しましたが、これはあくまで一例にすぎません。
例に挙げた、威嚇攻撃行動のように、痛みや痒み、違和感や不調といった体の問題は、それ自体が直接的原因として、困った行動を発生させたり悪化させたりすることもありますが、それだけでなく、間接的な原因として、困った行動を発生させたり悪化させたりすることも、もちろんあるのです。
間接的な原因となる例には、その代表的な、恐怖や不安による行動を挙げました。
他にも、物音に吠えなかった犬が、物音に過敏になって吠えるようになったり、同居家族や犬とうまく折り合えていた犬が、攻撃的にまたは怖がるようになったりするなど、痛みに代表される体の不調は、愛犬が行うありとあらゆる行動に、悪い影響を及ぼします。
あじな動物病院では、診療科と行動科が連携して、困った行動に隠された、体の不調という「本当」の理由に気づき、その不調に迅速に対処することで、困った行動をその根本から解決します。
あなたの愛犬のその困った行動は、
愛犬が密かに抱えている体の不調が原因かもしれません。
困った行動を変える取り組みについては
あじなの8つのプロセス
あじな動物病院だからできること
をご覧ください。
犬の困った行動については、
困った行動一覧のページをご覧ください。




