犬が雷を前より怖がるようになったときはどうしたらいい?|悪化のサインと対策

はじめに

本コラムは、すでに雷を気にしている、または雷を怖がっている犬の飼い主さんに向けて書きました。雷を気にしていない犬に、予防として行う内容ではありません。

目次

犬が前より雷を怖がるようになっていませんか?

前より雷を怖がっている

夏がやってきました。
あじな動物病院行動科には今年も、頭上で鳴り響く雷を怖がって苦しむ愛犬のご相談が相次いでいます。
犬にとって、雷は生まれながらに恐ろしいもの、すなわち「生得的脅威」です。

ご相談は北は北海道から南は沖縄まで、実に日本全国から寄せられます。

寄せられるご相談の中で特徴的なのが、「今年は以前にも増して怖がるようになりました。どうしたらいいですか?」というもの。

飼い主さんから見ても、明らかにこれまでと違う、悪化している、というご相談です。

あなたの愛犬は、雷を怖がって苦しんでいませんか?
前に比べて、雷をもっと怖がるようになってはいませんか?

雷への対策も準備もしているのに、前より怖がるようになったとき

救急箱と避難袋

あじな動物病院行動セクション代表 中西薫が飼い主さんのご質問にお答えするコラム「あじな動物病院行動セクション 中西薫がお答えします」では、犬が雷を怖がるというお困りごとについて、これまで二つのコラムをお届けしました。

一つ目のあじな雷コラムは、雷が鳴っているときの「救急箱」として読んでいただけるコラムです。

✔【一つ目のコラム】
愛犬が雷を怖がっているときはどうしたらいい?

雷の鳴る時期に、今まさに鳴っている雷を愛犬が怖がっているときに飼い主さんができる対策について、ご紹介しました。

二つ目のあじな雷コラムは、雷が鳴っていない日に、次の雷に向けて準備する「避難袋」として読んでいただけるコラムです。

✔【二つ目のコラム】
犬が雷を怖がるときの対策|次の雷が鳴る前にできる準備

雷の鳴る時期に、雷が鳴り終わった後、次の雷に備えて飼い主さんができる対策と準備について、ご紹介しました。

雷が鳴っているときも、鳴っていないときも、雷が鳴る時期は愛犬が少しでも雷で怖い思いをしないように気をつけている。対策も準備もしている。なのに、明らかに昨年の雷に比べて、前回の雷に比べて、愛犬が雷を怖がるようになっている……。

そんな飼い主さんの不安に応えるべく、本コラムでは、昨年まで雷を怖がっていた犬が、今年の雷シーズンを迎えて、もっと雷を怖がるようになったときはどうしたらよいかについて、お話ししていきたいと思います。

犬の雷への恐怖や不安が悪化している3つのサイン

悪化の3つのサイン


「うちの犬の雷への怖がりは悪化していますか?」

あじな動物病院行動セクションのカウンセリングやレッスンでも、飼い主さんから頻繁にいただくご質問です。

昨年の雷シーズンや前回の雷と比べて、明らかに愛犬がもっとひどく雷を怖がるようになっている……。

犬が雷に感じる恐怖や不安が悪化したとき、どのような変化やサインが見られるのでしょうか。

犬の雷への恐怖や不安が悪化していることを示すサインのうち、ぜひ押さえておきたいものを、順にご紹介します。

雷を怖がる仕草が激しくなり、種類が増え、長く続く

怖がる犬の仕草が変わる


まずご紹介する悪化のサインは、「愛犬が雷を怖がっている仕草の変化」です。
変化とは主に、仕草が大きくなる、複数になる、長くなること、またはその組み合わせを指します。

  • ブルブル震える
  • ハァハァあえぐ
  • よだれをたらす
  • クンクン鳴く
  • ワンワン吠える
  • 飼い主さんにつきまとう
  • ウロウロ歩きまわる
  • 物かげに隠れる
  • 尿や便をもらす
  • パニックを起こして走りまわる

犬が雷を怖がっているときに示す仕草や行動で、代表的なものをいくつか挙げました。

例えば、この仕草が大きくなるとは、震え方やあえぎ方が激しくなったり、よだれが大量にたれるようになったりすることを表します。

例えば、仕草が複数になるとは、震えるだけだった犬が、震えながらよだれもたらしたり、失禁もしたりするようになることを表します。

例えば、仕草が長くなるとは、雷が鳴ると、数分間だけウロウロ歩きまわっていた犬が、雷が鳴り始めてから鳴り終わるまで数時間ずっとウロウロ歩き続けるようになることを表します。

これらの発雷時の犬の仕草や行動の頻度や持続時間、激しさが増加することは、犬が感じる雷への恐怖や不安が増大していることを表しています。

「愛犬が雷を怖がっている仕草の変化」は、愛犬が雷をもっと怖く感じるようになっている悪化のサインのひとつと言えます。

雷が鳴り止んでも、犬が落ち着くまで時間がかかる

回復に時間がかかる

次にご紹介する悪化のサインは、「回復に時間がかかるようになること」です。

雷が怖い犬は、雷が鳴っている間、恐怖や不安の仕草や行動を示しますが、雷が鳴り止んだあと、一定の時間を経て元の状態に戻っていきます。このことを「回復」と呼びます。

雷が鳴り止んだのに、なかなか落ち着けない、元に戻らない、雷の恐怖を引きずっている。
以前より明らかに、回復に時間がかかっている。

この「回復に時間がかかるようになること」も、愛犬が雷をもっと怖く感じるようになっている悪化のサインのひとつと言えます。

雨や風など、雷以外のものまで怖がるようになる

他のものまで怖がる

最後にご紹介する悪化のサインは、「雷以外のものまで、雷のように怖がるようになること」です。

これは、雷を怖がる犬には、実はよく起こっている現象です。

もともとは、雷は怖がっていたけれど、雨の音はなんともなかった、平気だった。
だけど、一度大雨の日にひどい雷を経験してから、雷と同じように雨の音も怖がるようになってしまった。

こんな経験をお持ちではないでしょうか。

もともとは雷とは無関係だったものが、怖い雷と関連づいてしまい、そのものまで怖くなってしまう。この現象は「般化(Generalization)」と呼ばれ、恐怖が伝染していくことを表します。

例えば、あじな動物病院行動セクションに寄せられるご相談では、雷の恐怖が大雨に伝染し、そこから小雨にまで伝染して、雷の鳴らない雨の日まで怖がって震えるようになってしまった犬がいます。同様に、雷の恐怖が強風に伝染し、普段の何気ない風の音を気にするようになってしまった犬がいます。もっと特殊なケースでは、ひどい雷の日に偶然使っていた炭酸水メーカーや炊飯器に伝染して、それらの機械を使うたびに、その作動音に震えるようになってしまった犬も、複数います。

雷の恐怖が伝染すること自体は珍しくはありませんが、それが広範囲に拡がり始めると、生活が不自由になり、何より犬自身が辛くなります。

「雷以外のものまで、雷のように怖がるようになること」は、愛犬が雷をもっと怖く感じるようになっている悪化のサインのひとつと言えます。

犬の雷への恐怖や不安が悪化しやすいタイミング

悪化しやすいタイミングとは

犬が雷に感じる恐怖や不安が悪化していることを表す、主なサインを3つご紹介しました。
愛犬に当てはまるものはあったでしょうか。

「犬はどんなときに、雷をもっと怖がるようになりますか?」

こちらも、レッスンやカウンセリングで飼い主さんからよくいただくご質問です。
犬が雷に感じる恐怖や不安が悪化しやすいタイミングには、次のようなものがあります。

  • これまで経験したことのないひどい雷を経験したとき
  • 雷を連続して経験したとき
  • 加齢時(歳を重ねていくタイミング)
  • 痛みやかゆみ、ホルモン疾患、病気などの体の不調時
  • さまざまな理由により、質の良い睡眠を必要なだけ取れていないとき
  • 季節の変わり目や酷暑の夏など、温度や湿度などの環境変化が大きいとき
  • 必要な栄養(例えば良質な脂質など)が不足したり欠乏したりしているとき
  • においを嗅ぎたい、物を噛みたい、壊したい、走りたい、飼い主さんと一緒にいたいなどの行動欲求(ニーズ)が満たされず、強い欲求不満や慢性的な欲求不満を抱えているとき
  • 日常生活で雷以外に、怖いものや苦手なもの、嫌いなものが多く存在するとき
  • それらの怖いものや苦手なもの、嫌いなものが頻回に、または長時間存在するとき
  • 引っ越しやリノベーションなど、生活環境に大きな変化が加わったとき
  • 今まで家にいた飼い主さんが働きに出るなど、生活習慣やリズムに大きな変化が加わったとき
  • 隣に家が建つ、近所で解体工事があるなど、騒音や振動などの大きな不快な刺激が突如として加わったとき

雷を前より怖がるようになった愛犬に、気になるタイミングがあった場合は、先頭にチェック☑を付けておきましょう。

犬には一頭一頭、心身の調子を崩さずに対処できるストレスの上限量があります。それを、一定量の水が入るバケツに見立てて、ストレスバケツ(stress bucket)と呼んだりします。

上述したような出来事やタイミングによってストレスが溜まり、ストレスバケツから溢れると、雷への恐怖や不安が悪化しやすくなります。

犬の雷への恐怖や不安が悪化したときの対策

雷への反応が悪化したらどうするか

犬が雷をもっと怖がるようになったサインと、そうなりやすいタイミングについてご紹介しました。

愛犬に当てはまるもの、気になるものはあったでしょうか。

いくつか当てはまった飼い主さんは、今きっと、

「どうしよう。どうしたらいい?」

という気持ちでいっぱいではないかと思います。

ここからは、愛犬が雷に感じる恐怖や不安が悪化しているとき、何を目標に、どう対策したらいいかを具体的にご紹介していきます。

まず目指すのは、これ以上の悪化を防ぐこと

これ以上の悪化を防ぐ

まず初めに、「目標」についてお話ししたいと思います。
目標とは、「何を目指すか」ということです。
愛犬が雷に感じる恐怖や不安が悪化しているのなら、まず目標にすべきは「これ以上の悪化を食い止めること」です。

二つ目のあじなの雷コラム「次の雷にどう備えたらいい?」にも書きましたが、なんとか治そうとして闇雲に雷に慣らそうと練習することはやめましょう。雷の鳴る季節は特に、余計に悪化させてしまうことの方が圧倒的に多いからです。

悪化したときにまず考えるべきなのは、「これ以上の悪化を防ぐこと」です。

そのために何が必要か、何ができるかを順に考え、対策していくことが肝心です。

雷を怖がる犬に自己流の対策を試さない

自己流を試さない

次にお話しするのは、「やってはいけないこと」です。

愛犬が雷をもっと怖がるようになると、飼い主さんは驚き慌てて、「なんとか治そうと自己流でいろいろ試す」ことをしてしまいがちです。

愛犬を案じる気持ちは自然なことで、よく分かります。しかし、効果がないだけでなく、それがかえって愛犬の雷への恐怖を悪化させてしまうことを、あじな動物病院行動科のカウンセリングやレッスンで本当に多く見てきました。

例えば、

  • 怖がりに効く「かもしれない」サプリメントをSNSで調べて、愛犬に飲ませてみる
  • 怖がりを助長させる「かもしれない」食材を、愛犬の食事から抜いてみる
  • 怖がりを助長させる「かもしれない」自身の接し方を、やめてみる
  • 怖がりに効く「かもしれない」音を、雷の鳴るときに流してみる
  • 怖がりに効く「かもしれない」慣らし練習を、自己流でやってみる

挙げればきりがないほど、こうした効く「かもしれない」情報はネット上に溢れています。

ですが、飼い主さんが自己流で試しても、愛犬の雷への恐怖や不安を減らしたり和らげたりする確実な効果は得られません。

効果が得られず、「仕方がないからもう少し様子を見よう」としている間に再び雷が鳴り、愛犬の恐怖や不安がさらに悪化してしまうことがあります。これは、愛犬にとっても飼い主さんにとっても、本当に辛いことです。

この悲しい悪循環を断ち切るべく、あじな動物病院行動科では、2026年から「あじな雷外来」というオンラインの行動カウンセリングを7・8月の期間限定で開設しています。

「あじな雷外来2026」の詳細はこちら

愛犬の雷への恐怖や不安が悪化したときは、「これ以上の悪化を食い止めること」を目標に、必要な対策を順に行うことが大切です。

効く「かもしれない」情報をネットで調べて、自己流で試すことはやめましょう。

早めに動物病院へ相談する

早めに相談しよう

では、悪化を食い止めるために、どんな対策をすればよいのでしょうか。

愛犬が雷に感じる恐怖や不安をこれ以上悪化させないために、飼い主さんにしてほしいこと。それは、「できるだけ速やかに動物病院に相談に行くこと」です。

愛犬が不意打ちで怖い雷にさらされる発雷シーズンは、特に雷への恐怖や不安が悪化しやすい時期です。

前より悪化していると感じたら、様子を見ずに、できるだけ早く動物病院に相談に行きましょう。

抗ストレスサプリメントや、アピージングフェロモン製品(Adaptil)、行動治療薬といった、愛犬が雷に感じる恐怖や不安を和らげる効果のある対策を開始することができます。

動物病院に相談するとどのような対策を一緒に行えるのかについては、二つ目のあじなの雷コラム次の雷にどう備えたらいい?」で詳しくご紹介しています。

雷への恐怖が強い犬は行動診療科へ相談する

怖がる場合は行動診療科へ

もしお住まいの地域で愛犬を連れて通える範囲に、犬の行動疾患を専門に診る獣医師がいる「行動診療科(行動治療科)」があれば、雷を怖がる様子が悪化した愛犬を連れて受診されることをおすすめします。

愛犬の雷への恐怖や不安が高じて、心身の健康に障るほど悪化した状態は、「犬の雷恐怖症(Thunder/Thunderstorm Phobia)」と呼ばれます。これは、雷への強い恐怖や不安が犬の脳内に湧き起こることで、感情を司る脳(情動脳)が、感情を制御して理性的な判断を行う脳(理性脳)の働きを一時的または長期的に抑えてしまうこと、いわば脳のパニック状態により引き起こされる行動疾患です。

そのため、すでに雷への恐怖が強い場合は特に、行動を専門に診る獣医師がいる行動診療科(行動治療科)への受診が必要です。

行動診療を専門とする獣医師や行動診療科については、日本獣医動物行動研究会のHPに詳しく紹介されています。

あじな動物病院では、診療科と行動セクションが連携することで、雷恐怖症などの行動疾患の診断や治療も行っています。

お近くに行動診療科(行動治療科)がない場合は、一度「あじな雷外来」のオンラインカウンセリングへご相談ください。

雷を怖がる犬を閉じ込めることで起こる悪循環

閉じ込めると起こる悪循環

ここまで、愛犬が雷に感じる恐怖や不安が悪化しているときに、目標とすべきこと、やってはいけないこと、必要な対策と相談先について、順にご紹介しました。

加えてもうひとつ、愛犬の雷への恐怖を悪化させないために重要なことを、ご紹介したいと思います。

犬にとって、雷は生まれながらに怖いもの、「生得的脅威」ですが、飼い主さんに言葉で「雷がこんなふうに怖いんです」と伝えることができません。どのくらい怖いのかは、私たちが犬の表情や仕草、行動から推測して理解するしかありません。

また、雷は年中鳴るわけではありません。雷があまり鳴らない時期になると、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではありませんが、愛犬が雷を怖がっていることを、私たちはつい忘れてしまいます。そして、また来年雷が鳴ってから考えようと、様子を見てしまいます。

犬の雷への恐怖や不安は、雷を経験すればするほど悪化します。

悪化すると、犬はなんとか恐ろしい雷から逃れようとして、逃げ場所を探し回るようになります。

雷が鳴る中、逃げられる場所を求めて動き回る愛犬のただならぬ様子に、なんとか落ち着かせようとして、ハウスやクレートなど、扉を閉めて一時的に閉じ込めることができる場所に、飼い主さんが愛犬を閉じ込めてしまうケースは少なくありません。

しかし、この対処は愛犬から逃げ場所を奪い、さらなるストレスをかけ、結果的に雷への恐怖や不安を悪化させてしまいます。

このようにして、下図のような悪循環が発生します。

雷を怖がる犬を閉じ込めることで起こる悪循環

・雷が怖くて、雷からの逃げ場所を求めて動き回る
 ↓
・心配でハウスやクレートに閉じ込める
 ↓
・さらに雷が怖くなる
 ↓
・出ようと必死で暴れて怪我をしたり、壁に穴をあけるなど家を壊したり、逃げられないストレスから自傷行為をしたりする
 ↓
・怪我や家の破壊が心配で、さらに閉じ込めようとする
 ↓
・さらに強固な入れ物に閉じ込めようとする

日本では主に小型犬が飼育されますが、アメリカやヨーロッパでは、ゴールデン・レトリーバーサイズ以上の大型犬がよく飼育されます。

大型犬が雷や花火を怖がって逃げ回ると、家は激しく壊れ、飼い主さんは大怪我をします。そのため、なんとか閉じ込めようと、頑丈な金属製の鍵付きの檻が、雷や花火への解決策として高額で販売されていたりします。

アメリカやヨーロッパでは、行動を専門に診る獣医師を含む犬の行動の専門家が、これは不幸な悪循環であり、犬に本当に必要なのは適切な対策と治療であって、高価で頑丈な金属の檻ではないと、折に触れて発信しています。

一方、日本で主に飼育される小型犬は、サイズも力も小さいため、大型犬と違い、簡単に閉じ込めることができます。

それが災いして、犬が雷に感じる不安や恐怖を悪化させてしまっていることを、あじな動物病院開院以来、ご相談現場でひしひしと感じています。

飼い主さんができる雷への悪化防止を確認する

いかがでしたか?

「なるほど納得」「何をすればいいかよく分かった」

と感じていただけたら、行動セクション代表として嬉しく思います。

飼い主さんが自分でできる悪化防止については、一つ目のあじなの雷コラム「雷が怖いときはどうしたらいい?」で雷が鳴っているときの対策を、二つ目のあじなの雷コラム「次の雷にどう備えたらいい?」で次の雷に備える対策と準備をご紹介しています。

動物病院や行動診療科(行動治療科)に相談することとあわせて、飼い主さんが自分でできる悪化防止も、愛犬との暮らしにぜひ取り入れてみてください。

あじなの雷コラムが、その参考になれば幸いです。

雷を怖がる犬に必要なのは、理解と対策、そして必要に応じた治療

理解と対策、そして治療

雷を怖がって苦しんでいる犬に必要なのは、さらに雷にさらすことでも、動き回らないように閉じ込めることでも、断じてありません。

彼らに本当に必要なのは、雷を怖がっているという理解と、怖い気持ちがさらに悪化することを防ぐための対策、そして必要なケースでは獣医療による治療です。

これらをいかに迅速に犬へ届けられるかは、その犬が生涯にわたって感じる雷への恐怖や不安に大きな影響を与えます。

これまで、あじな動物病院行動科セクションのご相談現場では、恐ろしい雷からどうしても逃げられず、自分の尾を咬みちぎってしまった犬に、複数頭出会ってきました。

彼らが感じてきた雷への恐怖と、飼い主さんの苦悩を思い、同じように苦しむ犬と飼い主さんがこれ以上生まれないことを切に願い、本コラムを書きました。

本コラムが、雷を怖がっている愛犬と、その愛犬を案じる飼い主さんの力になれることを心から願っています。

愛犬が雷や大雨、強風や花火を怖がって困っている方は、一度ご相談ください。

個別に相談できる期間限定オンライン行動相談
「あじな雷外来2026」の詳細はこちら

この記事を書いた人



中西薫 
あじな動物病院行動セクション代表。
北海道大学獣医学部入学後、同大学を自主退学。「攻撃行動の治療家」を目指し、国内外で犬の行動について学ぶ。2014年、広島県廿日市市にあじな動物病院行動科を開設。
犬の行動(Behavior)を専門とし、一般にしつけやトレーニングと呼ばれる犬の教育を、行動の科学的解析と評価に基づき、行動形成トレーニング、行動療法トレーニング、行動治療としてレッスン現場で指導している。

あじな動物病院行動セクション 中西薫について

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